花束はしばらくすると枯れてしまいます。ですが、ドライフラワーにすると生花のときと違い、長い期間楽しむことができます。ドライフラワーの作り方が何種類もあることを知っていますか。作り方によって違いがあります。また、ドライフラワーに向く花向かない花あります。私はドライフラワーを使ったリースやハンドメイド作品を作っていますが、最初はどんな花がドライフラワーに向くのか分からず、たくさん失敗しました。素敵なドライフラワー作品を作りたいけど、どんな種類の花や実・葉があるのか分からず、生花を買うにもどこで購入したらいいのか・・など、誰かに聞きたいことがたくさんありました。実際どんなドライフラワーが成功し、失敗したのか紹介したいと思います。生花からドライフラワーのビフォアアフターをできるだけ紹介いたします。随時追加していきます。
目次
ドライフラワーにできる花のリスト(随時追加)
【画像】葉・枝のドライフラワー
カンガルーポー(アニゴザンサス)
バナナのような黄色やオレンジの房がついたカンガルーポー。ドライフラワーにすると黒ずみますが、その特異的な形状がかわいいので雰囲気づくりに良く使います。
キンポウジュ(金宝樹)
このての葉枝は乾燥すると落葉するものが多いのですが、キンポウジュは枝の赤茶に、葉もきれいに色が残り長さも出せるのでスワッグ作りに良く使います。
ヘデラベリー
スワッグやリースに実を入れるととても雰囲気が出ますよね。まっっくろの実が素敵です。
モルセラ
モルセラはシソ科だそうです。生花のときとてもいい香りがします。甘いようなハーブのような。ほうずきのような筋のはいった筒が並んだモルセラはスワッグのアクセントに素敵です。
リューカデンドロン
お花屋さんでもたまに見かけるリューカデンドロンです。黒っぽい葉や緑の葉、いろいろな種類があります。どちらもドライフラワーにしてもきれいです。
ハスの実(ロータス)
ハスの実は生花ではなかなか手に入らないかもしれません。乾燥前はきれいな黄緑色ですが、乾燥後は真っ黒な色に変わります。蜂の巣のような特徴的な形がとても良いです。
ニゲラ
ニゲラの実も他にはない形状が人気です。提灯のような形できれいにカサカサに乾燥します。スワッグにもリースにもよく使います。
ヒゲカズラ
杉の木のような葉の形をしています。すこし和風テイストを出したいときに重宝します。葉がぱらぱら落ちることがあるのでドライフラワー用のコーティングスプレーをします。
ユーカリ(ポポラスリーフ)
ドライフラワーで人気の丸い葉が特徴のユーカリです。生花で購入すると意外と値段がするので、思い切って苗で購入しても。庭木でもとても大きくなる木です。
ユーカリ(シルバー)
ユーカリと言えばこの形を思い浮かべる、人気のユーカリです。ユーカリは種類もたくさんあり、それぞれ魅力がありますが、どれも簡単にドライフラワーにすることができます。
プロテア
ネイティブフラワーの代表格、プロテアです。種類がいろいろあります。あまり咲きすぎると綿のようなものがでるので、実が固めなものをドライフラワーにするといいかもしれません。
麦
麦には多くの種類がありますがどれもきれいにドライフラワーになります。ナチュラルで爽やかなドライフラワーに人気です。
ヘリクリサム
シルバーリーフがかわいいです。年中庭に生えていてくれるので、必要な時に収穫しドライフラワーにします。簡単にドライフラワーになります。色も白くキレイです。
ローズマリー
お肉にハーブといえばローズマリー。スパイスとして使わずとも庭木として年中生えてくれるので人気の植物です。
綿花
ドライフラワーとして人気の綿花。ドライフラワーとして購入すると結構いい値段します。お庭に余裕があれば種から育てたい植物です。リースにもスワッグにも人気
ペッパーベリー
南米からの輸入品が多くナチュラルな色ではピンク・白・緑があります。ペイントされたものも冬によく出回ります。ドライフラワーは失敗なく出来上がります。
粟
ぼこぼことした形状が素敵です。ナチュラルカントリーな雰囲気をだしてくれる粟はスワッグによく使っています。
ラグラス
バニーテイルと呼ばれることがあります。いくつか種類があり、とても小さなものや5~6センチのふわふわがあるものもあります。簡単にドライフラワーになります。
スモークツリー
ふわふわなスモークツリーはスワッグでつかうと存在感があり大きなスワッグがとても素敵になります。2mくらいの立木にして庭に植えています。
【画像】花のドライフラワー
サンダーソニア
黄色の風船がとてもかわいいサンダーソニア。色残りもよく、スワッグなどのアクセントにぴったりの素材です。
スターチス
生花の時からカサカサと乾燥しているようなスターチス。スターチスのドライフラワーはとても簡単に作ることができます。色も豊富で、値段も安いので、リースなどによく使っています。
アジサイ
ドライフラワーのメインにも脇役にもなる万能なアジサイです。リースにもスワッグにも大活躍します。1本で花瓶に活けても絵になるアジサイドライフラワーです。
レースフラワー
可憐な小さな花ですが、きれいにドライフラワーにすることが出来ます。1本100円程度でちょっとボリュームが少ないですが、そのまま飾ってもとてもかわいくて大好きです。
カスミソウ
カスミソウは簡単にドライフラワーになる花です。1本のボリュームがあり、大きな花束にしても、小さくまとめてもとても可愛いです。リースなどにも多用できます。
シャクヤク(芍薬)
バラに並ぶドライフラワーのメインにできる花です。濃い色の種類はバラと同じく黒色っぽくなるので、薄すぎず濃すぎずの色合いのものが良いです。黒いものも素敵です。
スターチス宿根(シネンシス)
宿根のスターチスはとてもドライフラワーに向いています。色合いのそのままに、スワッグにリースに立体感を演出してくれます。
デルフィニウム(ラクスパー)
青・紫・ピンクのふわっと軽い花ですが、きれいな色のまま華やかなドライフラワーになるります。差し色が欲しいときはデルフィニウムがぴったり。
バラ(薔薇)
言わずと知れたバラ!ドライフラワーにもなるので、生花の花束を貰ったときなど簡単につるすだけで完成。乾燥すると色は濃く黒ずむので、欲しい色より明るい色を選ぶと良いです。色を残したいときはシリカゲルで。
ナデシコ(ダイアンサス)
緑の撫子が特徴的。ふわふわと緑がとても素敵です。リースに良く使っています。
マリーゴールド
虫除けにもなる庭のマリーゴールド。花弁が多いので乾燥しにくいですが、花弁のひらひらがとても綺麗です。庭に咲くマリーゴールドをドライフラワーにしてみては。
ラベンダー
香りのラベンダーです。香りもさることながら、紫がそのままに、きれいなドライフラワーになるので人気の花です。庭で手軽に栽培できるのも魅力です。
ミモザ
黄色が鮮やかにのこるミモザのドライフラワー。つぼみでも開花後でもきれいに色が残ります。葉はぱらぱらと落ちやすいので、リースやスワッグにするときは葉はあらかじめ取ってしまうことが多いです。ハーバリウムにも。
矢車草
シンプルな小さな花ですが、きれいに色が残り小さなスワッグなどで良く使っています。カサカサ気味ですが、茎が弱いので辛抱強く乾燥させます。
千日紅
ハーバリウムで人気の千日紅です。千日紅は栽培も簡単でたくさんの花がつくので、毎年種から育てています。これも色がきれいにのこるドライフラワーにぴったりの花です。
エリンジウム
ぎざぎざのユニークな形状でスワッグにアクセントが付きとても気に入っています。紫もとてもかわいい。
ルリタマアザミ
とげとげの丸い紫がとても可愛いルリタマアザミ。失敗なくきれいにドライフラワーにすることができると思います。とても重宝するドライフラワーになります。
クラスペディア
まんまるな黄色が人気のドライフラワーです。簡単にドライフラワーにすることができます。宿根なので苗で育てれば毎年楽しむことができます。
千日紅
ハーバリウムで人気の千日紅です。千日紅は栽培も簡単でたくさんの花がつくので、毎年種から育てています。これも色がきれいにのこるドライフラワーにぴったりの花です。
ケイトウ
ケイトウは色々な種類がありどれもドライフラワーに向いています。ユニークな形状がとても素敵でスワッグでは赤の色味が欲しいときによく使います。
ワックスフラワー
色々な色があり、カサカサとしていて色残りも良いです。しかし、葉がぱらぱらと落ちるので、花のみを使うか、ドライフラワー用のスプレーをかけてコーティングして使います。
クリスマスローズ
春に咲く可憐なクリスマスローズです。一見ドライフラワーに不向きのようですが、ドライフラワーが可能です。色は地味ですが、スワッグの雰囲気づくりに使います。
紅花(ベニバナ)
山形などが産地のとても綺麗に色が残る紅花です。ジブリの思い出ぽろぽろを思い出してしまいます。ドライフラワーにぴったりの花です。
花かんざし
咲いているときからカサカサで直径2~3センチの小さく可憐な花を咲かせます。ホームセンターなどで鉢植えで売っているのを見かけます。
ドライフラワーの作り方
お花をそのままキレイに乾燥させるのは大変と思うかもしれません。茶色くなったり、枯れているように見えたり・・。しかし、ドライフラワーに向いている花や葉で、合った作成方法をすれば、簡単にドライフラワーは作成できます。- 自然乾燥
- ドライインウォーター
- シリカゲル
自然乾燥
一番簡単なのは自然乾燥。きれいに仕上げるためのポイント
- 一番きれいな時に乾燥を始める
- 水揚げをしてから乾燥させる
- 湿気の少ない晴れた日を見計らって乾燥させる
- 日光の当たらない風通しの良い場所で乾燥させる
- 夜は室内・車の中に置く
ドライフラワーは湿気にとても弱く、乾燥に時間がかかると茶色くなってしまいます。できるだけ早く乾燥させることが大事です。
自然乾燥に向いている時期は春・秋から冬。
夏にドライフラワーを作る場合は、クーラーの効いた室内で扇風機を回し、除湿器をかけると簡単に作れます。
温風で乾燥させることもできますが、熱によって茶色くなってしまう種類の植物もあるので注意が必要です。
ドライインウォーター
- 品種に注意。簡単にできるのは秋色アジサイです。
■はなどんやアソシエのあじさい(仕入れ状況により変動あり) - きちんと水揚げをした状態で葉を取り、花瓶に1~2cmほど水をいれ、扇風機などをかけ軽く風通しをよくしてそのまま乾燥させます。
シリカゲル
- ドライフラワー用のシリカゲルが販売されています。よくある小さな丸い粒ではなく、サラサラのシリカゲルです。
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- 少量でしたら、電子レンジにそのまま数分かけても乾燥できます。しかし、やりすぎると花が茶色くなるので、確認しながら電子レンジにかけてください。
- 湿ってしまったシリカゲルは電子レンジで温めるとまた乾燥されます。